透析医療の特徴

安心・安全な透析医療の提供
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安全対策
当院では皆様に安心・安全な医療を提供するため、医療安全対策委員会、医療機器安全管理委員会、医薬品安全管理委員会、感染対策委員会を設置しています。それぞれの委員会が定期的に話し合いや情報収集を行い、より安全な医療のあり方をスタッフ全員で考えます。
極力ミスを減らせるよう電子カルテや透析支援システムを導入し、安心して透析治療を受けていただく環境づくりに努めています。

基幹病院と連携
聖マリアンナ医科大学病院や川崎市立多摩病院、東京慈恵会医科大学第三病院、新百合ヶ丘総合病院など基幹病院と日頃より連携を取っているため、具合の悪い時や入院が必要な時も安心です。


透析医療の質へのこだわり
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至適透析の提供
透析療法は1960年ごろから慢性腎不全の治療として発展し、当初の生命を維持する目的から、QOL(生活の質:Quality of Life)の改善、合併症の防止、長期予後の改善を目指す時代になっています。これらの目標を高めていくための最適な透析療法を「至適透析」といいます。
当院では、月2回以上の血液検査と定期的に透析効率を確認し、一人ひとりの患者さんに合った透析治療を提供できるよう見直しをしています。

透析液管理の徹底
血液透析では1回の治療に約120Lの透析液を使用します。この透析液の「清浄性」が安全で快適な透析を行うために非常に重要です。不純物を含まない「ウルトラピュア」な透析液は、治療中の血圧低下やかゆみを抑え、身体にやさしく透析合併症を予防します。
当院では臨床工学技士が定期的に水質検査を実施し、厳しく管理しています。



合併症の予防・早期発見
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血液検査・レントゲン・血管超音波・皮膚還流圧計・心電図などを活用し、日々の細やかなスタッフによる観察で合併症の早期発見に努めています。
フットケア
透析患者さんは動脈硬化により足の壊疽を起こしやすく、日常生活に大きな影響を与えます。定期的な足の診察と皮膚還流圧の測定を行い、糖尿病や動脈硬化による足病変の早期発見早期対応に努めています。

シャント管理
シャントなどのブラッドアクセス(VA)は、血液透析治療を受けるうえで必要不可欠です。当院では定期的にシャントの超音波検査を実施することでVAが高水準で維持され、質の高い透析治療ができるようにしております。
また治療が必要な場合には、放射線被曝がなく、造影剤が不要な、超音波ガイド下シャント治療(PTA)を実施することも可能です。(状態によっては対応できない場合があります。その 場合は責任をもって他院に紹介いたします)。

誕生日検診
透析患者さんは、健康な方に比べ様々な合併症の発症リスクが高くなるため、年1回 誕生日を目途にご希望の病院にて CT、MRI、超音波検査、胃カメラなどの精密検査をお勧めしています。


利便性が高く・快適に過ごせる環境
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送迎サービス
公共交通機関を利用しての通院が困難な方を対象に送迎サービスを実施しております。送迎サービスは他の方と乗り合いになり、送迎できる範囲には限りがあるためご希望には添えない場合もございます。あらかじめご了承ください。
残念ながら送迎サービスを利用された場合、通院での歩く機会を逸するため下肢の筋力が著しく低下し加速的に歩行が困難になります。可能な限りご自身の脚で通院することをお勧めいたします。

夜間透析
仕事の後でも透析治療を受けられるよう月・水・金は22時30分まで開院し、患者さんが充実した社会生活を送れるようお手伝いさせていただいております。

旅行透析(臨時透析)
ご旅行や帰省、出張などで旅行透析(臨時透析)を希望される場合は、お電話にてお問い合わせください。
かかりつけの透析クリニックと連携し、可能な限り対応させていただきます。

アメニティの充実
●テレビ
各ベッドにはテレビが設置されております(視聴は有償となります)。
●Wi-Fi
当院で発売しているテレビカードに課金をすることで、Wi-Fiをご利用いただけます。お手持ちの無線LAN機能(Wi-Fi)を搭載したスマートフォン、タブレット端末、パソコン等の機器を使って透析室内にて無料でインターネットに接続できます。


チーム医療の実践
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透析医療は、医師、看護師、臨床工学技士、栄養士、医療事務など、多職種が一丸となって取り組むチーム医療が鍵となります。私たちは職種間のコミュニケーションを密に取り、それぞれの立場から意見を出し合い、全ての患者さんに良質な透析医療を提供ができるように努めています。


心を込めた医療
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きめ細かな医療の提供とともに、患者さん一人ひとりとのコミュニケー ションを大切にして相談しやすくすることで、精神的・身体的な不安を取り除くことが大切であると考えます。そのため当院ではベッド34床の少数制とし、患者さんとコミュニケーションをとりやすいようにしています。透析技術や設備だけではなく、患者さんとスタッフの信頼関係があるからこそ実現できる「心を込めた医療」を目指します。
